古着バイヤーの仕事とは?ワーホリを利用してみよう!

古着関連

こんにちはHIROTOです。http://twitter.com/@vintagehandsup

この記事では古着が好き!!古着に関わる仕事をしてみたい!!!バイヤーって面白そう!!

そんな気持ちのある若い人に向けて、現在バイヤーとして生計を立てている自分の経験から情報を共有していきます。

1. 古着バイヤーって楽しいの?

結論からいうと楽しいです^^

ただ、高校生の頃に自分が思っていたようなイメージではなく、ゴリゴリの体力仕事。

自分は現在パキスタンでの仕入れ、日本への輸送手続き、到着後の通関(税関を通す作業)、洗濯、撮影、採寸、説明書き、発送までを様々な人の協力を受けながらも何とかこなしています。

なぜパキスタンなのか?どんな所で仕入れているのかは、下の記事を読んでみてください。

タイ仕入れの動画なんかはYOUTUBEで見れますが、パキスタンよりは良い環境で仕入れが出来そうな印象。

自分の友人は愛媛県松山市で古着屋をしていますが、ケニア仕入れ。

いずれにせよしんどい部分があるのは共通点。

でもやっぱり好きだからやれるのかなと。

古着バイヤーをやってみたいという方は、古着が好きな気持ちは勿論のこと、体力の強化は必須かと思います。

18~22までの4年間を陸上自衛隊で過ごした経験は、30になろうとしている今、いかんなく発揮されています(笑)

2. 古着バイヤーって何するの?

古着バイヤーの仕事といっても、店舗の専属バイヤー、個人バイヤーでもやる範囲は変わってきます。

この記事に興味を持ってくれた方は個人ではじめることになっていくと思うので、個人バイヤーの仕事を少し説明していきます。

  • 仕入れ場所の開拓、交渉

例えYOUTUBEの情報を頼りに仕入れ場所を見つけにいっても、自分の足を使って仕入れ先を開拓していかなければいけないことには変わりません。

小さく買うバイヤーを相手にしない所、状態を細かく見るバイヤーを嫌う所など相手方の特徴も様々。

その中で自分の仕入れ場所を選定していきます。自分の場合は15か所くらいの所から買い付けています。

そして後はとにかくひたすら買い付け。

  • 売り手側との関係作り、知識の共有

長い目でみるとこれは物凄く大切な事なので説明していきます。

この画像は海を渡ってきた古着達が、各倉庫に運ばれていく所です。

この段階では、ノーブランド、ブランドから靴下なんかもごちゃ混ぜで、ここから各倉庫の人がそれなりに選別した状態の所へ自分のようなバイヤーは買い付けに行くことになります。

ここで『売り手との知識の共有』についてですが、パキスタンの各倉庫の方の古着に対しての知識は正直まだまだ低いのが現状です。

例えばL.L.BEANを倉庫の人が知らなかったとする。そうなると選別の段階ではじいてしまい、ノーブランドのみを扱う倉庫の人間に流すことも行われています。

もしL.L.BEANを彼が知っていれば、自分も買えたし、彼の売り上げにも繋がった訳です。

そこで、このブランドは結構人気あるよと教えてあげることでどちらもニッコリ。

自分はたまにスクショでタグの写真なんかを彼らに共有しています。

キンコン西野さんの言葉を借りるなら、『ちゃんと相手を勝たせる』ということかと思います。

  • 日本への輸出準備

あくまでも自分の場合ですが2週間強で買い付けは終了です。

勿論この荷物をしっかりと日本へ持って帰らなければいけません。

ここからインボイス、パッキングリストの作成にかかります。

・インボイス….買い付けした荷物がいくらなのか

・パッキングリスト….荷物にはどんなものが入っているのか

上の画像はパッキングリストを作る為に、Tシャツ、スウェット、アウター等なにがいくつあるのか数えている所。

この作業が終わると荷物の梱包に向かいます。

保管場所から梱包してくれる所まで運んでくれるのが、ドンキーと呼ばれるロバさん。感謝ですね。

自分の場合はベール(圧縮した塊)で発送するので、ボタンやジップの破損を最小限に抑えるため、慎重に作業を進めます。

こんな流れでベールをいくつか作って発送準備が整い、あとはお世話になっている輸出者にお願いして帰国します。

  • 荷物が到着したら空港までドライブ

無事日本に到着し、成田空港の税関から荷物到着の連絡を待つ。

到着の連絡がきたら翌日に空港へドライブ。

ここで通関という作業を無事に済ませて、ようやく荷物を引き取ることができます。

この通関から自宅または店舗までの配送は業者に委託できますが、自分でやることで3万程安くあがります。

1日の自分の生産性が3万を超えたら業者にお願いしようと思います。

こんな流れで無事に終わりですが、フリーの自分はここから怒涛の洗濯、アイロン、撮影諸々の作業がはじまります。

正直古着好きの若い方がいきなり僕と同じことをするのは、少しだけ難しいかもしれません。

多少の語学力も必要ですし、やりきる自信、覚悟、体力も重要です。 

1つのステップとしてお勧めしたいことを次の章で紹介します。

3. ワーキングホリデーを活用する

ワーキングホリデーって何?

超ざっくり説明すると、日本と相手国の若者がお互いの国に滞在できるようにしましょう!

とした制度のことで、海外で仕事をしたり、学校に通ったりできるとてもありがたい制度。

詳しく知りたい方には下の記事が分かりやすいかと思います^^

https://ryugaku.kuraveil.jp/working-holiday/about

自分も2013年4月~2014年8月 カナダ(途中で観光ビザに切替)

2015年8月~2016年7月 ニュージーランド

2回のワーキングホリデーを経験しました。

いま現在日本人には十数か国の選択肢があり、古着バイヤーになりたい方にはフランスも魅力的でしょうが、現地での職の見つけやすさ、自炊のしやすさ、英語圏であることなんかを考えるとカナダが間違いないかと思います。

カナダをお勧めする大きな理由に、『VALUE VILLAGE』の存在があります。

スリフトと呼ばれる中古屋で基本的にでかい。

店内には、メンズ、レディース、キッズ、本、CD、DVD、アクセ、おもちゃなどがものすごい剣幕で並んでいます。

当時自分は、先ほど触れた愛媛の古着屋の友人と週2くらいのペースで仕入れに行っていました。

BIG-Eのカットオフ、ムチムチの90’sポケットT ユニクロソックスにビルケン履くゴリラ。

懐かしい~~~!!

ここでの仕入れで食べていくことはできませんが、いい練習にはなります。

古着を仕入れたい人に限らず、服が好きな人は2時間くらいは滞在できちゃうかと。

値段はメンズで、

Tシャツ100~500円程。
シャツ250~1200円くらい。
ジャケット600円~4500円辺り。
パンツ500円~2500円付近だったイメージです。

それなりにイベントも開催していて、安く買える時も結構ありました。

ほぼカナダ全土に展開しているので、週替わりでパトロールすれば掘り出し物にも出会えます^^

下のリンクからロケーションを検索!

https://stores.savers.com/search?q=Vancouver,%20BC,%20Canada&rad=100

4. カナダで現地ピッカーとして働く

カナダはアメリカと隣り合わせている国であり、価値ある古着のそれなりにある国かと思います。

軍物なんかもカナダ軍アイテムは高い人気!

自分がカナダに行く際、バイヤーをやってみたいと考え調べていた時に、カナダ仕入れをしている所を見つけました。

それが『ドラセナ』さんです。

古着のネット販売でいったら、古着屋JAMさんの次くらいには位置づく有名店。

ドラセナさんは、アメリカ・カナダで仕入れをしており、カナダ仕入れにワーキングホリデー者の採用枠を設けています。

自分も当時面接に行きましたが、バンクーバーからのスタートを考えていたのでご縁はありませんでしたが、トロントINを考えている方にはいい機会なのではないかと思います。

http://w-dracaena.com/

上のドラセナさんのリンクに飛び、ページ上部にある『RECRUIT』から詳しい募集要項を見る事ができますので、興味のある方は是非。

募集要項にも、【ゆるく仕事がしたい方には向きません】との記述がある通り、楽な仕事ではなく、本当に体力仕事です。

またトロントには、ケンジントンマーケットと呼ばれる古着のエリアの他、バンクーバーと比べて古着屋の数が多かった印象でした。

5.いずれにせよワーホリは良い経験

少し本題と外れますが、本質的な所は合致するので見てやってください。

ワーホリでは今現在のあなたが過ごす日々と比べて、圧倒的に新しい出会いが増えます。

その分様々な国、タイプの人と学校やシェアハウスで時間を共有することになるでしょう。

学生、サラリーマンを辞めてきた人、世界一周中に資金作りとして寄った人、綺麗な人。

そんな中で多くのインプットが繰り返され、多様性を受け入れる事も出来るようになっていきます。

また言語の壁というものにぶつかり、食事の注文ですら戸惑う自分、道を聞くのも上手くいかず、必ず多くの人の助けを受ける事になります。

そうした経験を通して、自分が何者でもないことに気づき、人生についてしっかり考える機会を与えてくれたのもワーホリでした。

新しいことに挑戦して、新しい人に出会い、対した会話もできない中、何となくお互いニヤニヤしながらお酒を飲んだり、気づけば現地で仲良くなった仲間が帰国したり、もう半年たった事に驚いたり、ライブに行ったりしたりしているうちに、帰国です(笑)

ただ行くのもいいかもしれませんが、必ず何か掴んでくるという気持ちをしっかり持って向かえば、必ず今後の人生の糧としていけるかと思います^^

6. 古着バイヤーになんて誰でもなれる

正直な話バイヤーには誰でもなれます。

それなりの商品知識、仕入れ先の確保、多少の資金。

仕入れ先もタイ仕入れなんかは、YOUTUBEで少しは情報がある上に、タイのバンコクへの航空券も往復でたったの3万です。

もし1度仕入れで空ぶっても大した痛手となる事もないでしょう。

買い付けさえ出来れば、後はネットで販売できる時代です。

それよりも問題なのは、これだけ誰でもできる環境が整っている中でどう差別化を図り、新しい形を生み出して生き残っていくかだと思います。

周りと同じことをしていたら価格競争に巻き込まれ、必ず疲弊していくでしょう。

折角好きな事をするんです。

しっかり考えて、時には大胆に動き、色々と試しながらも稼ぐものは稼いで社会に何かしら還元できる形づくりをしていきましょう。

最後は自分へのメッセージにもなってしまいましたが、この記事が誰かしらの役に立てれば嬉しいです^^

下の記事では、ネット販売だったらこんな風にしていけばいいのじゃないか?という自分なりの考えを書いてみました。

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